「宮部さんは保険屋さんでしょ」――社長だけが忙しい会社を継いだ日のこと

社長、最近こんなことはありませんか。

  • 社員からの相談が、いつも「社長、どうしますか」で終わる
  • 休みの日でも、会社からの電話が鳴る
  • 小さな経費の決裁まで、全部ご自身を通っている

ひとつでも当てはまるなら、この記事は社長のための話です。

「社長だけが忙しい」会社は、社長がいるあいだは回ります。むしろ、よく回ります。
問題が起きるのは、社長がいなくなった日です。

私はその日を、後継者として経験しました。

2018年1月5日、誰も何も決められない会社

後継者としての初日、キーボードを叩く音だけが広がるオフィス

2018年1月5日、私は株式会社南星に、後継者として初めて出社しました。

それまでの私は保険の営業マンで、南星(弊社)は私のお客様でした。親族に継ぐ人がおらず、病を抱えながら後継者を探していた先代から、最終的に託されたのが私です。その日、先代は東京で病床にあり、すでに末期の状態でした。

出社したその日から、すべての判断が私に集まりました。銀行との借入交渉、赤字の立て直し、グループ会社の整理、社内の決裁。社内には何十年も勤めてきたベテランの社員がいました。社歴はある。それでも、誰も決めることができなかったのです。

社長としての最初の仕事は、今でも忘れられません。
グループ会社の売却や廃業で社員が減り、グループ内の保育所を続けられなくなりました。そこに勤める3人の先生に、辞めていただくことをお伝えする。それが、私の最初の仕事でした。

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